菊乃井 赤坂へ
東京のお店は初めてです。
場所のことですが・・迷ったんです。
赤坂TBSの向かいってのは確認してから出向いたんですが、グーグルマップではこのようにブロックの真ん中にお店があるんです。公道のどこから入るのか書いてないのでタクシーさんもはて??のようになりぐる~と一周回ることになって
後で見たらお店のホームページにはちゃんと入口書いてあったので、
わざと迷路にしているとかではないようです。
あったあったエントランス!入口
入ってからけっこう奥まで歩いて店の前まで20Mくらいかな
お店の人が出て待っててくれました。
カウンター席へ。
京都と全然違うのか?と思ったのですが店内は同じ雰囲気で
あの蛍光灯の色にBGMなしの無音で、
「おいでやす」って活気づいた声。
そうこれこれ・・京都にいる錯覚になりました。
和食の八寸てかわいいね~大好き。
いろんなのがちょこちょこっとづつ
季節の物がいただける楽しみ。
2月のお料理はフキノトウや山わさび、タイの子など。
アユの稚魚ってのがあって、しらすみたいなの。
これ、もうちょっと育ててあげたらあのアユになるんですよね?アユが1、アユが2・・って食べてたら「みなさんそうおっしゃいます」って。
ちなみに写真はフラッシュなしならどうぞ~って前にもきいていたので、音のならないデジカメ持参しました。
次は道明寺の入った海老だしのあんかけ。
冬なんでこの後も汁物が続きます。
熱いものはいつまでも熱くだしてくれるので
今もなお舌がプチ火傷中です。
お刺身は天然鯛、ぼたん海老 大好物!熟成土佐醤油で。
お料理屋さんは器も素敵です。
マグロは黄身醤油で おいしい~
ビールから冷酒に移り
黒龍は福井のお酒。
さっぱりしたお味で料理にあいました。
竹に見立てたすずの器がモダン。
鴨しんじょう。水に氷が張った様子を
薄く切った聖護院かぶらで表現。
中をペロッとめくってみたら感動!今年の干支 申の文字。
くわいを絵馬のようにみたててある・・細かい作業です。
生麩、九条ネギ、赤いニンジン、京野菜もふんだんに。
もうこの時点で上あごがめくれてきてました。
おいしいからがっついているわけでもないですが、
汁物がつづくとじわじわ火傷でこうなります。
カニ~ 松葉ガニ。ブレスレットしたはる。
1つづつ丁寧に焼いてくれはります。
んー甘くてぷりぷり
甲羅のお味噌に身をつけても絶品。
残った甲羅の味噌はおだしを注いでおちょこでだしてもらいました。
柚子とわさびのシャーベットでお口休め。
このあたりでお腹いっぱい。
7時を過ぎるとお客さんも続々入ってこられて、
それとともに向う側の料理人さんも。え?え?すごい人数。
インカムをつけている人がいたので誰としゃべっているのか?と聞いたら、地下が大きな調理場になっててそこと連絡を取っているとのこと。デパ地下の菊乃井のお惣菜はこの地下で作られているそうです。お店に伺った5時半の時点では、し~んとしていて誰もいないんじゃと思ってたんですが、この落ち着いた風情の裏では戦場になっていたんですね。
デコポンかと思ったら三宝柑というみかん。
それを器にしたお豆腐、ポン酢で。
これが一番火傷したね。
そんなに熱くないと思ったら熱かった。
イノシシの豆乳鍋。ポン酢がおいしい。
すっぽんの実がいっぱい入ったうどん。
すっぽんっていい出汁です。
お腹いっぱいなのにおいしすぎて全部いただきました。
スイーツは2種類あって、せっかくなのでそれぞれ違う種類を。
ここで高級大豆を炒って擦って作ったという特製きな粉のパフェ、
こんなに濃いこおばしいきな粉初めて食べました。
リンゴとアーモンドのミルフィーユ。
これはリンゴを薄ーく桂剥きにして切って煮て
アーモンド粉を1枚づつの間にミルフィーユ
これまた細かい作業。一番上にお醤油がつけてあります。
外人さんが多いのも京都と同じ。
皆、お箸上手ですね。
帰りはあの20mのエントランスの表まで料理長さんが送ってくれはって、忙しいのに恐縮しました。このあたりは料理屋さんならでは。同じお値段でもお寿司やさんはこれがないから・・優雅にいきたいならお送り付のこんなお店がいいな。
ほんで、願わくばこういうお料理屋さんは季節ごとにきたいです!
夏やったらおいしい鱧とかいただけるでしょう。
おいしかった、おおきにありがとう。
帰り際には菊の井のロゴ入りお布巾もいただいて
布巾の使い道も教えてもらいました。
茶碗蒸しの時にこの布巾で一回こすと滑らかですよ。って。
角をちゃんと縫ってあるのでハンカチにも使えますね。
前に京都でいただいたのは
ごはん焚くときにおひつのフタで使ったりしてます。